果実の表面は密に粒状の突起があり、中に扁平な核が1個、そして種子が1個入っています。
果実は甘酸っぱく、生食のほかジャムなどに利用されます。
灰白色でちりめん状のシワがある樹皮はタンニンが含まれ、古くから塩水に耐える染料として魚網を染めるのに用いられました。
夏の土用の頃樹皮をはいで日干しにし、生薬名「楊梅皮ようばいひ」として薬用にも使われます。
乾燥した樹皮を粉末にして卵白で練って打撲傷や捻挫のときに患部に湿布したり、樹皮を煎じて下痢止めに内服したり、口内炎のただれにうがいをしたりして利用されてきました。